朝晩はまだ冷え込んでいますが、だんだんあったかくなって薪ストーブシーズンも終盤です。
今年は薪割り機を導入したくらい薪が集まりました。チェーンソーで玉切したものを割って、乾かす。というのが一連の薪作りですが、この「乾かす」というのが意外に難物なのです。
というのも、薪小屋に入る分ちょうどいい量なら小屋に積んでおけばいいわけですが、屋根から出た分を乾かすというとちょっとテクニックがいるようです。
我が家では薪棚で2年分の量を収納できる分と思っていましたが、今年は半端なく収納スペースが足りません。
かといって、薪棚を新たに投資すればいいというわけではないのです。なぜなら来年以降薪が手に入るかどうかわからないからです。山を自前で持っていらしゃる方なら計画的に木を切り出せばいいのですが、うちみたいに善意の物々交換で賄ってきた場合、どうしても集まりに波が出ます。なので今年のように突出した量をどういう方法で乾かすかが、うれしい課題でした。
そのまま野積みというのが一番悪いです。その年の梅雨時期と夏の高温多湿で割った木が腐ります。また、冬に乾燥して、燃やしてみるとスカスカで暖かくありません。たぶん、油分が分解されてしまうのでしょう。
こういう時はグーグル先生に聞くのが一番です。薪棚、薪小屋に頼らない薪の乾かし方…こういう時はなんて検索すればいいのでしょうか?知らない世界を知ってる単語で検索することは難しいと思いませんか?
ありました。2パターン。
スイス積みとシベリア積み。やはり薪ストーブで冬を越す本場にノウハウがあるんですね。早速、割った木を積んでみます。
まずはスイス積み。
徐々に高さを出していきます。
最後に屋根になる部分をかけてほぼ出来上がり。
この写真ではホルツハウゼンとありますがドイツではスイス積みとは言わないようです。(あたりまえ)なんとなくドイツ語のほうがかっこいいのでこの時はそうしました。ホルツハウゼンは薪(で出来た)の家という意味だそうです。
この積み方の長所は収納力の高さ、円柱に組むことによる耐風力の高さです。短所は円形の屋根の雨仕舞がむつかしい。結局この後、ビニールシートをかけてその上に薪を積んでカモフラージュ。なにかいい方法はないものか?
乾き具合は来年までわかりません。YOUTUBEにスイス積みでアップされている方がちらほらいらっしゃいました。
そしてもうひとつはシベリア積み。
井桁に組んだ木を柱にして、その間に薪を入れていきます。画像検索すると屋根をシベリアでは載せてないものばっかりだったので、日本風にアレンジしました。
井桁を両脇に組んで、中心にも屋根の勾配のためにやや高さを出して井桁組。両脇の井桁は若干内側倒れにして安定させます。
この積み方の長所は風通しがいいので、乾燥が早そうなこと。長方形なので屋根材に悩みが少ないこと。今回は余ったトタンを屋根にしています。それか耐久性に難があるかもしれませんが、農業用のビニールとかを被せてもいいように思います。見た目があれですが。
短所は薪の長さがそろっていないと積みにくい、曲がり、ねじれ、欠けたものなどは積めないという融通の利かなさです。
シベリアなので多分まっすぐな針葉樹向きの積み方なのかなと思います。
まだ積み切っていない薪があるので、せめてゴールデンウイークまでには終えたいと思っています。