台風その後

台風が去って一週間たちました。お店には何のダメージもなく、「雨が強かったなあ」程度だったはずなんですが…

まず、蛇口をひねっても水が出ない。ここの上水はいわゆる地区で持ってる簡易水道的な施設からなので、大雨だったり、旱魃だったり、イノシシがパイプを掘ったりして水が止まるというのは良くあることだ。
雨も上がって水源に行ってびっくり。「あれ、谷を間違えたか」いやいや、一本道で間違えるわけがない。よくよく考えてみると谷が土砂で埋まって、地形が変わっていた。水の流れがまったく変わってしまって、今までここにあった堰やらパイプやらが根こそぎというか、どこかにいってしまったらしい。
谷から上流に上ってゆくと、第二取水タンクの上面だけがかろうじて埋まるのを間逃れていた。

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とにもかくにもまずは水だ。商売の前にまず水を水道管の中に送り込まねばならぬ。
というわけで、ここは人力では無理そうなので重機にやってもらうとして、さらに上流の堰に途切れそうにぶら下がっていたパイプと切れたパイプを繋げて応急措置をした。ビショビショになりながらなれない配管をすること延べ2日。ついに水道管に水が入り、やっとお茶碗が洗えるという形になった。

道路

台風が去ってパンを道の駅に持っていこうと車に乗って、いつもの道路を走っていると、早速土砂崩れにあう。
杉を運び出すための林道の取り付きから水がじゃんじゃん流れてきている。それに乗っかって土が石が流れてきたのだ。幸い軽トラは4輪駆動になるので4駆乗り越える。普通車はまず無理だ。ただパンを持っていくだけなのになんでこんなにワイルドなんだろうか。
さらに行くと道路は川になっていて、小砂利や握りこぶしくらいの石がゴロゴロ流れていて、ちょっとした川原になっていた。水は澄んだきれいな水だったので、さっき通って車に付いた赤土が綺麗になったのは、お得な感じがする。
しかし、問題はこの先だった。アスファルトが凸凹だ。水がその凸凹の上を忠実になぞって流れていて、ちょっとした水のオブジェのようだ。凹の部分は車の前バンパーがぶつかるほど、へこんでいるところもあり、上下にふられながら少しづつ前に進む。
坂の上まで着くとその先の山から、滝のように水が流れ出ていた。さっき通ったところはこんなに水がない、というか収支が合わないなと思っていると、ところどころでアスファルトの下に水が流れ込んでいる。水がアスファルトの下に潜って、路盤を流し去ってしまったのだ。アスファルトはその下がなくなると柔らかいから、凹むようだ。ひとつ勉強になった。潜った水はアスファルトの切れ目から勢いよく噴出していたりして、やりたい放題の荒らされようだ。
 結局その少し先で法面の崩落があり、さすがの4駆でも乗り越えられずに来た道を戻ることになった。パンはどうなったかというと、その法面の崩落の先に1メートルくらいの幅の土砂の部分があり、ちょうど良く木が埋まっていたので、車を捨てて、その上を歩いていった。そこから道の駅まではおよそ10分くらいのところだ。
 長靴姿でどろどろになって歩いていったので、パンを持って行っただけなのが、大冒険をしてきた人みたいになってしまい、直売所の方には大変驚かれたのだった。

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この後、さらにアスファルトの凹凸は激しさを増し、ついに車では往来できなくなった。