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坊がつるにいってきました

もう、春休みのことになってしまいましたが、家族サービスとして、家族4人で坊がつるにキャンプ登山をしてきました。
家族サービスというのは大人の都合で、子どもたち2人にとっては大変迷惑に違いないという気がします。

この日は曇り、夕方から雨の予報だった。長者原の駐車場で空を見上げると、ところどころ晴れ間があって、雲が風に流れてその隙間を埋めてゆくのだった。
長者原からタデ湿原の木道をリュックを背負って、みんなで歩き出した。この日は3歳のむすこがはじめて自力で山道を歩きとおす(させる)という記念すべき日なのだった。湿原の木道は200mくらいで、対岸の登山口に着く。この木道でむすこはすでにまだ着かないことにいらだっており、この先が思いやられる。
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本格的に山のオフロードに入ると、子どもたちは自分の背丈の半分くらいの岩を上手に登っていった。大人の視線から見ると、ちょっと回り道をすれば、そんなに手を使って苦労しなくてもいいような気がするが、子どもはとにかくまっすぐに目標に行くことが、早く休めるとかたくなに信じているようだった。
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30分くらいすると、案の定、3歳児がブーブー文句を言うようになった。子どもにあと何キロという説明は通用しない。
「ほら、あそこの上まで行ったら、飴なめようか?」というのと「ぶつぶつ、いうんなら、あんただけここで野宿しなさい!」という本当の意味で飴と鞭を使い分けながら、歩かせ続けてペースをつかませた。
なんだかんだで1時間半。雨が池まで来た。ここまでくるともう、あとは坊がつるに向けて下るだけだ。天気は悪くなる一方のようで、三俣山の頂上はこの日は見えなかった。
そして、坊がつるのキャンプ場についた。到着したときには、さっきのどんより空がうそのように不思議と晴れわたっていた。
テントをたてて、中に寝袋をしいた。子どもたちは山歩きのストレスから解放されて、テントがみるみる立っていく様子を大興奮で見ていた。
法華院の山小屋に温泉に入りに行った。温泉の中で、窓の外を見たら、みるみる大船山が黒雲に隠れていく。温泉からあがって、自販機でビールを飲んでいると、やっぱり雨が降ってきた。
最初はパラパラとそのうち風も加わって、ちょっとした嵐だ。テントを見るとたわんでいる。こりゃちょっとした冒険になりそうな予感だ。こういう悪天候のキャンプは思い出深いキャンプになるだろう。
この日の夕飯はシチューだった。坊がつるのキャンプ場にある炊事錬に屋根があるのでその下で夕飯を作ることにした。暴風雨になりかけの天候の中、コンロでシチューを作っていたときだった。
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シチューをこぼした。
唯一の食料であるシチューをここでなくすわけにはいかない。みんなでパンを使って、急いで鍋にシチューを戻した。シチューはやたらと熱く、ひとりダチョウクラブだ。暴風雨の山の中でいったい何をやっているのだろうか。
鍋に入れたシチューはよくよく沸騰させたので、おなかはこわさないだろう。これが天気がよく、テントの前の草原で作っていたとしたら、このシチューは口に入らなかったのだ。そう考えれば、塞翁が馬ともいえる。
夕飯を終え、もう何もすることがないので、テントに入って寝袋に包まった。テントは風を受けては、上手にたわんで力を受け流していた。夜半を過ぎた頃、雨がテントの生地を叩いて、風の吹きも再強力になったときには、さすがにみんなで起きて怖がったが、明け方、うっすらと日がさした頃、もう風も雨もやんでいた。しかし、長い夜だった。

~CM~
朝食を食べたら、山を下る。朝食はもちろんむぎふくのパンだ。キャンプで眠れぬ夜をすごしたあと、おいしいパンで自分にごほうびをDSCF0601s-このパンはホテルブレッド 一斤400円。

~CM~おわり

ところで、僕はジャパンエクストリームパンニング協会というひとり協会をはじめたのですが、まったく入る人がいません。とりあえず身近な奥さんから入ってもらおうと、「エクストリームな状態でパンを食べるというのが面白いんだよ」とさんざん説明したところ、「じゃあやってみるわ」と一言。その軽さに「ああ、こいつまったく理解してないな」と思っていたらやっぱり!
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それはY字バランスで、エクストリームではない。

 帰りは同じ道を戻った。むすこの3歳児は行くときよりも文句もなく、黙々と歩き続けた。
 その日以降、なんだか自信がついたのか、以前にもまして、活発さが活性化してしまい、親としては良かったのか?悪かったのか?どっちなんだろうか、とおもっています。